???1973年度朝日広告賞第2部グランプリを受賞し、新聞、雑誌、図鑑、百科事典などに動物の絵を書いて活躍した画家による動物絵本。サンケイ児童出版文化賞推薦、厚生省中央児童福祉審議会特別推薦、日本図書館協会選定、大阪市立中央図書館選定と評価も高い。同シリーズとして『どうぶつのおかあさん』、『おかあさんといっしょ』などがある。 ???この絵本に文字は一切なく、そこにあるのは精巧に描かれた動物の親子のみ。毛並みの一本一本までていねいに、その息づかいまで聞こえてきそうな絵には動物本来のもつ美しさがある。登場するのは、子どもたちに身近な犬やねこをはじめ、ウサギ、サル、クマ、カバ、キリン、ライオン、ゾウ。子どもたちはあくまでもかわいらしく、親はその内に秘めた強さを感じさせて見る者を圧倒する。デフォルメされたものと現実のものとを結びつけて考えられない赤ちゃんの目にもはっきりととらえられる写実的な絵で構成された本書は、はじめての絵本として最適の1冊。(小山由絵)
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